2014年3月9日日曜日

【薬剤師から見た花粉症対策 その⑤】

その③で、体を内側から敏感にする原因が『油』だとお伝えしましたが、外から体を敏感にする原因もあります。

その大きな原因になるのが、『ダニ』だと言われています!

正確には、ダニの糞や死骸なんです!



ダニは布団の中で、人間のフケやアカを食べて、大量に繁殖して、大量の糞をします。

そして死んだ後も、死骸はバラバラになり、糞と同じくらいの大きさになります。

残念ながら、布団を干しても、これらはあまり取れず、定期的に丸洗いしないと除去できないそうです。

このダニの死骸や糞が、大量に部屋の空気中に飛んでいて、自分達が寝ている間に、大量に吸い込んでいるんです。

つまり、毎日、花粉よりもはるかに小さな粒子を吸い込んで、毎日、細胞一つ一つを、敏感にさせているわけです。

もともと敏感になっているのに、さらにこの時期に、花粉が体内に侵入する事で、『超敏感体質』になり、花粉症の症状が出るわけです!

逆に言えば、毎日、部屋の中の空気をキレイにする事も、とても効果的な、花粉症対策になるわけです!

ダニの死骸や糞以外にも、空気中には、細胞を敏感する原因は、たくさん浮遊しています。

また、人間が一生に取り入れる、『食べ物、飲み物、吸い込む物』の56%は、実は自宅の空気、特に寝ている時の空気なんです!

対策は、自分自身の『肺』に除去させるか、『機械』にまかせるかしかありません!

肺の細胞(肺胞)は、一度壊れると、どんなに栄養を入れても、二度と再生しません!

ですから、なるべく『機械』に、自宅の空気の有害物質を、除去していただき、自分の『肺』の細胞は、温存することを、オススメ致します!

画像にあるように、花粉、PM2.5、ダニの糞、アスベスト、ウィルスなど、文字で見ると、同じように感じますが、粒子の大きさは、まるで違います。

普通の市販の『空気清浄機』では、花粉やPM2.5ぐらいまでしか、除去出来ません!

菌やウィルスまで除去出来る、『医療用のHEPAフィルター』と同等のフィルターの空気清浄機も、実はかなりお手頃価格なので、オススメです!(CMはしていませんが、実は世界一売れています!)


とにかく、花粉の時期の花粉だけ、気をつければ良いのではなく、一生、毎日、吸い込み続ける物にも、気をつけることが、とても重要な『花粉症対策』になるということを、ご理解ください!

今回、連続投稿をさせていただき、続けて読んでいただければ、毎日の生活の中で、出来る対策がたくさんあるという事が、ご理解いただけたと思います。

逆に言えば、こういう事を気をつけないと、体質は変わらないので、毎年、苦しい思いをするという事です!

みなさんの、大切なご家族やお友達に、ぜひ、教えてあげてください。

毎日、長文を読んでいただき、本当にありがとうございました!

2014年3月7日金曜日

【薬剤師から見た花粉症対策 その④】

今回は、腸と免疫です!

良くCMでも流れていますが、免疫細胞の6割は腸にあります。
また、老廃物の9割は、大腸で作られています。

免疫も、老廃物も、腸が大きく、関与しています!

わかりやすく言えば、腸がきれいだと、免疫もしっかり働き、老廃物も作られにくいのですが、腸が汚いと、免疫もうまく働かず、老廃物もどんどん作られてしまいます!

当然、細胞ひとつひとつが、非常に敏感になり、花粉症を発症しやすくなります。

簡単に説明しておきますと、腸を汚す4大原因が、「酒・タバコ・乳製品・肉類」です!

花粉症の方は、控えたほうがいいです。

腸をきれいに保つのに必要なのが、善玉菌の『ビフィズス菌』と、善玉菌のエサになる『オリゴ糖』と食物繊維の『ファイバー』です。

腸の温度が、36.5℃なので、真夏の炎天下ぐらいの温度なんです。

真夏の炎天下に、乳製品・肉類を置いておくと、必ず腐りますよね?

また便秘の方も同様で、真夏の炎天下に生ゴミを置いておくような状態になり、必ず腐ります。

腐ると、メタン・インドール・アンモニア・自殺に使われる硫化水素などが、腸内で作られます!

そして、作られたこれらの老廃物を、また腸が吸収し、全身に回してしまいます!

それで、全身の細胞が、敏感になってしまうのです!

ですから、花粉症の方は、老廃物が作られる原因になる『酒、タバコ、乳製品、肉類』を控えていただき、腸内環境を、善玉菌優勢にしてくれる『ビフィズス菌、オリゴ糖、ファイバー』を、積極的に摂る事を、オススメ致します!


2014年3月5日水曜日

【薬剤師から見た花粉症対策 その②】

今回は、花粉症の方に、気をつけていただきたい内容です。

まずは、『水分の摂りすぎ』についてです。

ご存知のように、本来、毎日2Lの水は摂るべきです。

しかし、前回お話したように、花粉症の方は、必要以上に、涙や鼻水として、異物である花粉を外に出そうという状態が、過剰になっています。

そこに余分な水分があると、水道の蛇口を開いたままのような状態で、じゃんじゃん、鼻水も涙も出てきます!

ですから、花粉症の方に限って言えば、必要以上には、水分を取らないことが大切です。

また、どんなに良い水でも、夜、飲んだ水は、体に溜まりやすいので、水2Lは、日中に飲んでください!

花粉症の方が、飲み会で大量に飲みすぎて、翌日、重症化する方が、後を絶えません!

冷たいと、ゴクゴク飲み過ぎるので、出来れば体温以上の暖かい水を、『少量頻回(少ない量を回数多く飲むこと)』で、飲んでください。

前回お話した、無理やり分泌物を止める飲み薬は、唾液も止めてしまうので、のども異常に乾きます!!

こういうお薬は、確かに、涙や鼻水も止めますが、のどもカラカラになるため、ついつい過剰に水分を飲んでしまいます!

すると、その時は気持ちが良いのですが、飲みすぎた水分が、また、涙や鼻水として出てくるという、悪循環になり、最悪の状態になります!

ほとんどの方が、異常にのどが渇くので、飲まなきゃって感じで、ゴクゴク飲んで、さらに悪化させてしまいます。

のどの渇きは、のどあめやうがいで潤すようにしてください。

オススメは、マスクの着用です!

マスク1枚するだけで、湿気がのどに行くので、のどの乾燥を防いでくれます。

昼も夜も寝るときも、マスク着用をオススメします!

花粉は、粒子が大きいので、マスクの着用だけで、かなり侵入を防げます。

メガネの方は、レンズが曇るので、マスクを嫌がる方も多いですが、鼻の部分が低反発ウレタンの、『コンフォートフィットマスク』だと、ほとんど曇らず、耳のゴムも痛くならず、フィルターも苦しくないので、24時間使用しても、快適なのでオススメです!

③につづく…

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Amwayコンフォートマスクはすごいんです!


こんなに良いマスクはつけたことがない!と感動しました。なのに1枚120円なんて驚き!!ピーク期は在庫切れになるほど人気。PM2.5問題も心配ですし、ぜひご用意することをおすすめします!
(お子様サイズもあります)

[特徴]
•低反発ウレタン製ノーズパッド
フィット性抜群!


•特殊四層構造高性能フィルター
四層の1枚に特殊フィルターを組み込むことで、花粉・微粒子・ウイルスを含む飛沫を99%カット(※1)する特殊四層構造を実現。

※1
・花粉粒子の捕集(ろ過)効率99%:(財)日本化学繊維検査協会実施
・バクテリアバリア性(BFE)99%:(財)日本化学繊維検査協会実施
・微粒子捕集効率(PFE)99%:(財)日本化学繊維検査協会実施
・ウイルスろ過効率(VFE)99%:米国ネルソン研究所実施



【花粉症対策 その①】

今年も敏感な方は、すでに始まりました>_<

薬剤師さんから情報を頂いたので、
まわりで悩んでいる方に、ぜひお伝えください!

花粉症とは? 

自分の免疫(IgE)が、過剰に反応している状態です...

わかりやすく言えば、異物である「花粉」を外に出すために、「涙」や「鼻水」や「くしゃみ」が出ているのですが、その反応が、敏感に過剰に反応しすぎて、止まらなくなり、必要以上に出てしまっている状態が、「花粉症」というわけです。

よく花粉症の方は、「花粉が憎い、許せない!!」と言いますが、実は、花粉が問題ではなく、花粉に敏感に反応してしまうような、「食生活と生活習慣」をしてきた、あなたの問題なんです!

花粉が本当の原因でしたら、花粉に触れた方、全員が花粉症にならないとおかしいですよね?

まずは、とりあえずの対策のお話です。

花粉症の市販薬には、大きく2つあります。

①過剰に出ている分泌物を、無理矢理止めてしまう薬。
②医療用からスイッチされた、花粉に対して敏感に感じなくなる薬。

①の無理に分泌物を止めてしまう薬は、強制的に止めるので、即効性はあります。

しかし、副作用も激しく、分泌物(涙・鼻水)と一緒に、唾液も止めてしまうので、のどが異常に乾きます!

後で詳しく書きますが、水分の取りすぎも、花粉症を悪化させますので、この副作用のせいで水分をガブガブ飲むと、さらに症状は悪化します!!

また、成分が脳にも移行するので、とても眠くなります!

②の花粉に敏感に感じなくなる薬ですが、今話題の、「アレジオン」や「アレグラ」が、この薬になります。

症状が軽い方には、良く効きますが、すでに敏感に反応するスイッチがONになってしまった方には、ちょっと効きにくい感じです。

こちらは作用が違うので、のども乾きませんし、脳にも移行しないので、ほとんど眠くなりません。

①も②も、漢方薬の小清竜湯などは、併用できますので、物足りない方にはオススメです。

また、目のかゆみに関しては、まず目に付いた花粉を洗い流してから、目薬をささないと、ちゃんと効果が発揮出来ません!

まずは、「アイボン」等の目を洗うもので、目の花粉を洗い流してから、目薬を使うと、効果倍増です。

外から帰るたびに、「洗眼⇒目薬」を、してください!!

また、鼻うがいも、とてもスッキリします。

しかし、0.9%の生理食塩水でやらないと、とても痛いのでご注意ください!

オススメは、コンタクト用のソフコン等の生理食塩水を使えば、安価でお手軽です。

ドラッグストアで、500mlで198円ぐらいで売っています。

しかし、どれだけ薬で症状を抑えても、一方で、花粉に敏感になるような「食事」や「生活習慣」をしていたら、なんにもなりません!!

薬を飲みながら、毒をいれるようなものです!

ここからが本題になりますが、次回(その②)、お話させていただきます。